設備屋残酷物語
かなり忙しい。
なんて思っていたら今年もあと2か月ちょっとで終わるらしい…
10月は夜勤20日と日勤13日となかなかタイトな仕事量で体内時計も滅茶苦茶、夕方とてつもない眠気に襲われたり明け方眠れなかったり。
「ほかに業者さんいないんですか!!」って言いたくなったり、なんなかったり。
実際の問題として、職方の高齢化と人手不足はかなり深刻だと思う。
30歳の頃から現場に出入りする様になったのがその頃から10数年たった未だに自分は若手のままなのだ、それだけ若い人間が入ってこない(入ってもすぐ辞めてしまう)で昔からいる人間だけがそのまま年をとっていくだけのこんな業界に明るい未来はあるのだろうか?
もっと若い人たちにも魅力を感じてもらえるように、建築業界末端まで広く労働環境の改善が必要なんじゃないだろうか?
先日、区立保育園の園庭絡みの雨水管を改修する見積もりを提出したところ区役所から
「園の休みである日曜と祭日で作業を計画してくれ」
との指示だった。まぁ保育園と云う施設の特性上致し方ないのかもしれないが、『建設業の働き方改革』とやらを掲げ旗振り役になるべくはずの行政が、日祭日ありきで仕事をさせることを当たり前のように指定してくるマインドが無くならない限りは『建設業の働き方改革』なんてただのハリボテにしかならないんじゃないかな?
なんて事を考えながらもお上には抗えず
「はい!かしこまりました!よろこんで!」
なんて二つ返事で仕事を請けてしまう、末端建設業者のマインドにも大いに問題があるんだけど…
過剰サービスとデフレマインド、負のスパイラルに陥ったまま突き進む未来の貧困日本に愁いを抱きながら今日も僕はセコセコと働くのだった…